recipe

2022/09/20

岡本雅恵のVitantonioレシピNo.089≪たっぷりきのことベーコンのキッシュ≫

フードユニットTORiを経て、長野県御代田町の古民家「atelier Rom」を拠点に活躍されている料理家・岡本雅恵さんの連載レシピコラムをお届けします。

岡本雅恵　料理家／atelier Rom主宰

フードユニットTORiを経て、 2020年に長野へ移住し、畑に隣接する古民家をアトリエとし、レシピ開発、テイクアウトやワークショップなど、食にまつわる活動をしている。できるだけ地元の生産者さんの食材や、季節の恵みを大切に、自身でも無農薬の野菜作りにチャレンジするなど、改めて食材に向き合い勉強する日々を送っている。 https://rommasaeokamoto.stores.jp//

みなさんこんにちは！岡本です。
すっかり夏の陽気から、秋の気配を感じる今日この頃。こちらの朝晩は肌寒く、毛布はもちろんのこと、羽毛ぶとんの準備も始めました。

ここ数年この場所で過ごしていて、一番気持ちの良い時期はこの9.10月なんじゃないかと思っている今日この頃です。どの季節にもそれぞれの良さがありますが、気候も良く、食べ物も豊富で、とにかく目に美しい景色をたっぷり楽しめるのは、この時期がベストなんじゃないかな〜と！

先日、久しぶりにみんなで管理している田んぼを見に行きました。大変だった草管理を経て、立派な実をつけている稲穂を見ることができて、なんとも感慨深い気持ちに。今の薄いグリーンの稲穂もとても美しく、見惚れてしまいました。

この田んぼも何家族かで管理していますが、我が家が住んでいる場所は5家族で購入した土地でもあるので、月に一回、この土地の周辺や、敷地内をみんなで整備する日を設けています。色々と試行錯誤する中で、自分の家だけでは大変な作業を、みんなで協力しあうことになったのですが、あっという間に終えることができるのは本当にありがたいこと！軍手をして、汚れても良い格好で、汗水流してみんなで作業するこの時間が私はとても好きで、いつも爽快感と達成感に包まれています。

作業後の持ち寄りランチもお楽しみの一つで、みんな本当にお料理上手なので！毎度勉強になります。食べてもらうことによって、反応がダイレクトに返ってきたり、美味しそうな笑顔を見ることでできるのも、私にとっては何よりの幸せです。

さて、今回は、きのことベーコンのキッシュのレシピをご紹介いたします！ワッフルベーカーのタルトレットプレートで、冷凍パイシートを使い、気軽に本格的なキッシュを作ることができるのは嬉しいですね。きのこ類は、お好みのものを2〜3種類組み合わせることによって、味わいに深さが出ますよ。こちらでは、野生のきのこを日常的によく見かけます。残念ながら知識がないため、見て楽しんでいるだけですが、その愛らしい姿に、見つけるたびに癒されています。秋をあじわう、きのことベーコンのキッシュをぜひお試しくださいね！

たっぷりきのことベーコンのキッシュ

材料（4個分）

冷凍パイシート…1枚
薄力粉…適量
● 卵液
・卵…1個
・生クリーム…20g
・牛乳…20g
・粉チーズ…3g
● フィリング
・きのこ（しめじ、マッシュルーム、エリンギ、舞茸など）…50g
・玉ねぎ…20g
・ベーコン…1/2枚（10g）
・オリーブオイル…小さじ
・塩…少々
・ブラックペッパー…少々

つくり方

1 説明に沿って解凍した冷凍パイシートに薄力粉を軽くまぶし、4等分にカットし、タルトレット型より少し大きめに麺棒を使って伸ばしておく。
2 ワッフルベーカーにタルトレットプレートをセットして予熱し、1の生地をのせて蓋を閉めて、キツネ色になるまで5〜6分加熱する。焼けたらクーラーにのせ粗熱をとる。（周りの生地をキッチンバサミなどで切り落として形を整える）
3 フライパンにオリーブオイルを熱し、薄くスライスした玉ねぎをしんなりするまで炒める。
4 ほぐしてカットしたきのこと、細切りにしたベーコンを3に加えさらに炒め、塩胡椒で味を整える。
5 ボウルに卵液の材料を入れてよく混ぜあわせる。
6 焼き上げたパイ生地に具材を入れ、卵液をそっと流し入れる。
7 予熱しておいたオーブン（180℃）で20〜25分焼く。