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2022/12/05

{tabel} 新田理恵の「はじめての薬草時間」No.004≪大和当帰茶ーお茶とスープの境界線ー≫

日本各地に息づく”薬草”と呼ばれた在来種ハーブで作られる伝統茶ブランド {tabel} 代表の新田理恵さん。全国を旅して出会った薬草のお話と、「ガラスケトル KYUSU」を使った美味しい煎じ方を教えていただく全6回の連載コラムです。

新田理恵 (Lyie Nitta)

薬草調合師／TABEL株式会社　代表
管理栄養士であり国際薬膳調理師。食を古今東西の多角的視点からとらえ、料理とその周りにある関係や文化も一緒に提案し、食品開発やレクチャーを行う。日本の在来ハーブ・薬草のリサーチをはじめ、日本各地つなげながら伝統茶ブランド{tabel}を2014年に立ち上げる。2016年8月にTABEL株式会社へと法人化し、2018年より薬草大学NORMも開催。著書に「薬草のちから（晶文社）」がある。

薬草茶とスープの境界線

寒い日は、コトコト煮込み料理が恋しくなりますね。
美味しいじゃがいもや枝豆を塩茹でにした後は、煮汁にも野菜の旨味が出て美味しいスープのよう。
そうなってくると、植物を煮出すという点では同じ野菜のブロスも薬草茶も、境界線が曖昧になってきますね。

スープのように楽しむ「大和当帰茶」

もちろん、野草茶・薬草茶にお塩やお砂糖を入れることもあります。
特に大和当帰はセロリなどの香味野菜のような風味があるので、ポトフなどのあっさりスープや、トマトベースのスープにもぴったり。ローリエのように一緒に煮込んだり、ドライパセリのようにパラパラトッピングしたりするのも楽しいです◎
夜の冷え込みも厳しくなって来ましたので、今回は寒さにまけない大和当帰茶を煮出してみましょう！

大和当帰茶とは

当帰はセリ科の植物です（セロリやミツバの仲間）。
日本はもちろんヨーロッパやアメリカにも分布する植物ですが、日本にも在来種があり、その中でも大和当帰は有効栄養素の量が多いと研究発表が出ています。
当帰は栽培に2年以上かかり、農薬不使用で栽培するには毎日こつこつと虫を取り除く膨大な手間暇がかかるため、他の薬草よりお値段が高いのですが、その分薬効は格段にパワフルです！

大和当帰茶のおすすめシーン

女性のバランスをサポート。
冷えが気になるあなたに届けたい、芯からのぬくもり。
ノンカフェインです。
・冷えやクラクラが気になる時に。
・エイジングケアに。
・抵抗力をつけたい時に。

｛tabel｝の大和当帰茶産地について

奈良県の高取町は、日本に現存する最古の薬草の記録（日本書紀）にも登場し、聖徳太子と推古天皇が毎年５月５日に薬猟りにこの地を訪れたとされる由緒正しき薬の産地。現在でも日本各地に薬を売歩く売薬さんが約200名ほど活動し、約10件の製薬会社が軒を連ねています。

大和当帰茶のおいしい淹れ方、煎じ方

【レシピ（1日分）】
・大和当帰茶（リーフ）…山盛り大さじ3（約2.5ｇ）
・お水…350ml

1）「ガラスケトル KYUSU」の茶こしに茶葉を入れる。
2）茶葉が全体的に湿るように、お水をそっと茶葉にかけながらゆっくり注ぐ。
　　※速く一気に注ぐと、あふれてしまいますのでご注意ください
3）15分モードに設定して煮出す。

からだにしっかり染み渡らせたい方は、30分モードでどうぞ！
手軽飲みたい場合は、ONモードで沸騰してから3〜5分待つだけでもお茶としてお楽しみいただけます。でも、もしお時間があれば30分モードで濃く煮出した方が、芯からあたたまる力強いお茶ができますので、個人的には濃い方がおすすめです。

「ガラスケトル KYUSU」があると、煮出す手間が減るので毎日でも苦にならずに煮出せちゃいますよ◎ぜひ、日々のメンテナンスにお試し下さい！

大和当帰茶

材料（1日分）

・大和当帰茶（リーフ）・・・山盛り大さじ3（約2.5ｇ）
・水・・・350ml

煎じ方

1 「ガラスケトル KYUSU」の茶こしに茶葉を入れる。
2 茶葉が全体的に湿るように、お水をそっと茶葉にかけながらゆっくり注ぐ。
3 外フタを閉め「煮出しモード（15分または30分）」で煮出す。
● Arrange
【料理に】
セロリのような味わいなので、スープなどお料理に使っても美味しいです。煮てもよし、薬味のようにふりかけてもよし◎ 適度な大きさにちぎり、スープやおかゆ、炒め物などに入れたり、トッピングなどに使うのもオススメです。ポトフやラタトゥーユ、パスタ、サラダ、ご飯などにふりかけたり、混ぜ込んでおにぎりにしたりするのも◎
【お風呂に】
出がらしは冷凍してストックしておき、まとめて煮出して抽出液をお風呂に入れると湯上りもしっかりあたたまります。お風呂に入れると湯上りがしっかりあたたまります。 ※浴槽に着色が起こる場合もあります。ご注意ください。